2017 関西合同三田会 in 奈良

 2017年(平成29年)11月26日(日曜日)橿原神宮にて関西合同三田会大会が開催された。近鉄・橿原神宮前駅より神宮へ向かう銀杏並木には慶應義塾の三色旗の小旗が飾り付けられて祝賀ムードを醸し出している。
式典会場の崇敬会館入口付近ではコーヒーの接待サービスが行われていた。会館へ入ると各三田会・慶應倶楽部ごとに受付があり、ここで名札をもらう。

 午前11時より記念式典が始まる。演壇には揃いの制服姿の男性十数名が姿勢を正して起立している。慶應ワグネル・ソサィエティの関西OB男声合唱団のメンバー10余名によるアトラクションである。器楽の伴奏なしの歌声である。
 最初に塾歌斉唱は参加者全員が起立して歌う。その後、「丘の上」ほかの慶應ソングの斉唱があった。来賓紹介があり、それぞれが起立して紹介を受ける。
 慶應義塾より長谷山彰塾長ほか、慶應連合三田会、各地域三田会・慶應倶楽部会長の来賓紹介が続く。やがて記念式典の歓迎挨拶が始まる。
 最初に奈良三田会の平越國和会長より歓迎のあいさつ。関西合同三田会の第一回大会は、奈良三田会が主管となって開催してきたと歴史を振り返る。
今回は、2017年 関西合同三田会〔奈良大会〕日本国発祥の地・大和へ‼ とパンフレットに記されている。この後、錢高一善関西合同三田会会長より挨拶。
福澤諭吉先生が関西に大きな足跡を残されてきていることを踏まえて、ここ奈良の地において長谷山彰新塾長を迎えて開催できることはたいへん喜ばしいことである旨を述べられていた。続いて祝辞が述べられる。
慶應連合三田会の比企能樹会長が体調不良のため欠席されていた。このため落合副会長がメッセージを代読されて、少しご自身のお話もされていた。
 塾長講演が行われる。長谷山 彰新塾長より奈良、飛鳥はご自身の研究対象である班田収授法の舞台でもあり、何度も訪れているところだとお話があった。
ゼミの塾生たちを連れられて飛鳥を訪れた際、帯解寺ご住職の倉本尭慧さんから唐招提寺の方へ電話をして頂いて訪問が円滑に運んだ逸話をさりげなく話されていた。慶應義塾の塾員間のつながりの強さを感じさせるものだった。
このほか慶應義塾と交流のあるアメリカ合衆国のハーバード大学の学長ドリュー・ギルビン・ファウストさんと話したとき、私は第19代目の塾長と伝えたところファウストさんは第128代だと答えられたという挿話を披露されていた。このほか塾長の務めとは何かなどご自身のお仕事の中身についても話されていた。日吉記念館のことなど百五十周年記念事業の内容にも触れられていた。
また、神宮球場での早慶戦のことなど身近な話題にも触れて共感を呼ぶ内容の話が多かった。話の内容は、ごく身近な事柄から慶應義塾の内外の事柄に及ぶものだった。12時30分ころ記念式典は終わった。

 その後、懇親会場の神宮会館へ移動する。入口付近で和太鼓の出迎えを受ける。女子の二人組が左手に、男子の二人組が右手にいて太鼓を打ち鳴らしていた。
大きな部屋へ入る。丸い卓上にはアルファベットが示されている。受付で頂いた名札に各自の座るテーブル名が示されている。中央付近に舞台が設えられていて太鼓が威勢よく打ち鳴らされている。会場へ続々と参加者が入ってくる。
総勢400余名の人数は、収容人数を超えていたようで奈良三田会の人たちは、会場の部屋の中では食事が摂れないほどだったらしい。
最初に吉田勝亮実行委員長から歓迎のあいさつがあり、続いて当会場の橿原神宮の久保田昌孝宮司から簡潔な挨拶があった。楽しい雰囲気が漂う。
奈良三田会の木村雅則副会長より乾杯発声が行われて、祝宴が華やかになる。食事を楽しみつつお互いに名刺交換をしたり、写真を撮り合ったりしている。
長谷山新塾長の周りには、写真を一緒に撮ってもらうべく並ぶ人たちが多い。
来賓席近くに設けられている舞台ではアトラクションの和太鼓「笑い」(橿原会議所有志)10余名による太鼓の演舞が始まる。舞台に大太鼓がドンと据えられている。左右に小太鼓が置かれて、撥を持った人たちが掛け声とともに太鼓を叩く。黒い生地に白く笑という文字を染め抜いた揃いの衣装である。大太鼓は左右から二人の男性が撥を叩く。小太鼓は女性が少なく、ほとんどが男性だった。
舞台付近では長谷山塾長を囲み、写真をグループで撮っている。慶友三田会も少し人数が少なかったが、塾長を囲む集合写真を撮った。あちこちでグループごとの写真の撮影が行われていた。記念になるからだろう。
 しばらくすると応援指導部とチアガールが舞台に上がり、応援歌とともにさかんに旗を振り、踊っている。やがて自然発生的に肩を組んで歌う人たちが出てきた。会場いっぱいに大小のいくつもの円陣ができて応援歌を歌ったり、拍手をしている。みんな笑顔である。
 途中で次期の関西合同三田会を開催する近江慶應倶楽部の宮武会長から案内がなされている。来年は琵琶湖を中心としたものになるらしい。
 終わりに近づき、奈良三田会前会長の倉本尭慧さんから謝辞が述べられる。
やがて「若き血」が歌いだされる。全員が肩を組み、応援歌を合唱する。大団円である。再会を約して皆さんが別れを惜しんでいた。
2017年の関西合同三田会奈良大会は、大盛会のうちに終了した。